鑑賞から5日、未だにこの映画のことばかり考えている
葉ちゃんと照生くんの間に流れる空気感、最高すぎやしませんか…
2人の会話のテンポや絶妙な適当さ加減(?)があまりに自然で、アドリブもあるのかな〜と思って調べてみたらアドリブはほとんどないんだそう
「実はほぼ台本通りなのに、すべてアドリブに見えるという。今この瞬間、そう思って言ってみた、みたいに見える。」by松居監督
いや、まさにそれが言いたかった、、、
それって演技として究極じゃない?
そしてこの映画は時を遡っていくかたちで展開していく訳だけれども、テロップやセリフであれこれ説明しないところがいい
色々なところにピースが落ちていて、それを一つ一つ拾いながらあぁそうだったのかって紐解いくのが楽しい
仕掛けがたくさんあるので2回目3回目観たいなと思ってしまう!
もうこれは構成・演出の妙と言うに尽きるし監督の腕に脱帽
出会いのダンス、ナイトオンザプラネットごっこタクシー、休館日の水族館、来年プロポーズ宣言
順行で見るのと、巻き戻しで見るのとでは180°違う感情になる
あんなに幸せなのに切なくて胸がギュッってなって、なんてことのない2人の日常、なんて尊い日々なの、、、
でも、今がその時と変わってしまったとしても、その時間がかげがえのないものだったことに変わりはない
大切な過去は忘れなくていい、たまに思い出して、またそっと心の引き出しにしまって、今を生きてもいいって言ってくれる作品
誰しもこういう物語を一つや二つ持っているだろうし、それはどこまでいっても2人だけのものであって、どんな相手のことも100%知るのは無理だし、知る必要もない、そんなところまで土足で踏み込んじゃいけないなーなんて思った
思い出すイコール未練じゃない、もっとずっと甘くて苦くて懐かしくて儚くて温かい感情で、歳を重ねるごとにそういうものをたくさん抱きながら生きていくんだなきっと