おくるみ

ちょっと思い出しただけのおくるみのレビュー・感想・評価

ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)
4.0
池松壮亮もよかったけど、伊藤沙莉伊藤沙莉伊藤沙莉につきる!見る前までは伊藤沙莉でラブストーリーってピンとこんなーと思ってたのに、持ってかれた。抜群にキレイな女優じゃないのがリアルでとてもよかった。そして結果超かわいかったです!惚れてまうやろー。初めて芝居見たけどめちゃうまい!これは今年の主演(助演?)女優賞でしょう!貰えなかったら私から賞をあげるよ(価値とは…)

内容は、どこにでもある普通の恋愛。ドラマチックでもなんでもなく、自分や友達の恋バナみたい。自分も、とにかく好きで好きでって人と、もうダメか…と思った後に、長年の友達と結局10年以上一緒にいたので、他人事とは思えなかった。

でも、ドラマチックじゃなくても人と人が向き合ったり向き合わなかったりする時間て、人の心を動かすんだよな。だから恋バナっておもしろいわけで。世の中の恋愛を集めてコラージュしたみたいだった。

あれだけうまくいってた2人が決定的にダメになるようには見えなくて、あの感じじゃまだやり直せたような気もする。いや、そうならなくても、終わる時はなんか終わっちゃうってのもまあリアルっちゃリアルか…。

屋敷のくだりもあるあるすぎて、人生そんなもんだよななんて。屋敷のろくでもない感がさらにリアリティあった。ちょっと思い出しただけってタイトルもぴったりでした。マスクの使い方で、もうあの頃とはきっぱりと何かが変わってしまったと思わせる演出にハッとした。

時系列が行ったり来たりするの、見てる人ちゃんとついていけてるかちょっと心配になったけど大丈夫だったかな。

ナイトオンザプラネットのオマージュ、監督的には入れたかったんだろうけど、ちょっと入れすぎかな。作者の意図が見え見えだとカッコ悪いし、そこだけブレるなと思った。
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