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ちょっと思い出しただけのRenVのネタバレレビュー・内容・結末

ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

飽くまでちょっと思い出しただけ。

ジム・ジャームッシュの『Night on the planet』が大好きで、クリープハイプの曲名としても引用されている作品。
その曲が使われているということで見た作品。

作中思った以上に『Night on the planet』リスペクト見られた。


タクシー運転手と客の日常はよく描かれている。ロサンゼルスのシーンは一番多くあり、たくさんヤニ吸いながら花がチラついていたり、映画スターにならないかというやり取りも何度も。
ニューヨーク編の、車の運転を客がし、タクシー運転手が助手席にいるものも、一部ではあるが、葉がハンドルを離し、照生が代わりに運転する様子から伺えた。
ヘルシンキ編の酔っ払い3人組が乗ってきて、そのうちの一人がとんでもない不幸にあっていたという部分も、見て取れた。こちらでは当事者は酔っ払って元気であったが。

誕生日の日付の〇〇時07分に、1年ずつ遡っていく様子も、オムニバスの要素を取り入れているし、部屋にある壁がけの日付を表すモノ、あれが『恋する惑星』に出てくるものに似ていると感じた。

あとこれは飛躍しすぎかもしれないが、バス停でひたすらジュンを待ち続けるおじいちゃんは、『ゴーストワールド』に出てくる、廃止になったバス停のベンチでひたすらバスを待ち続けるノーマンを感じた。
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