上空連打谷口

ちょっと思い出しただけの上空連打谷口のレビュー・感想・評価

ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)
4.1
ケーキを明日食べたくなった映画ランキング第1位

2021年7月26日に34回目の誕生日を迎えた照生。ステージ照明の仕事をしている彼は、いつものように仕事に向かう。一方、元恋人の葉はタクシー運転手をしており、客を降ろした先に彼の姿を見つける。2人は各年の7月26日を遡りながら、共に過ごした6年間を思い出していく。


理想的な恋人との生活。
とにかく伊藤沙莉さんと池松壮亮さんがイチャイチャしてるのを一緒見ていられる。
2人のユーモラスな会話や掛け合いが、東京の街と夕日や夜に溶け込んでいくのが美しい。
ストーリー構成として照生の誕生日7月26日を、現在から過去へ遡って写していく手法が面白かったし、最後現在へとまた戻って来た時の喪失感が半端なかった。

〜ネタバレ含む感想〜

先日鑑賞した「花束みたいな恋をした」に通ずる部分も見られる。
運命の相手と信じた人ですら、好きゆえに一生一緒にいる事が難しい事もある。思いやりでやったものが相手を苦しめたり、お互い過敏になり過ぎて疲れてしまったり、本当にこの人なのかと悩んでしまったり…色々な苦難を乗り越えたいと思えた2人だけにある未来があるのだと感じた。
今作の2人の様にうまくいかったとしても、ちょっと思い出してクスッと笑えるくらいの思い出が残るのは1つの幸せの形だと思う。

それを考えると「ちょっと思い出しただけ」というタイトルは実に秀逸だなぁ。