このレビューはネタバレを含みます
俳優、中居正広の魅力が存分に伝わる作品である。
中居くんとしてのイメージがあまりにも強いにも関わらず、それを忘れてしまうかのような演技。作品にのめり込んでしまった。
中居さんの演技の良さは、真面目に必死、健気で応援したくなる。これらを表現できる点にあるような気がする。
だからこそ、作品中盤にかけて、状況が良くなっていくシーンは心から応援した。
しかし、最後の最後でそれらの希望は全て掻き消され、絶望へと転落する。
この絶望をあえて中居正広が演じることで、より一層悲壮感や絶望感を演出させることができたのだろうと思う。
中居くんの演技は、絶対にハッピーエンドを期待してしまうし、そうであるべきと感じてしまう。
だからこそ、「私は貝になりたい」という文言を引き立てることができたのだろう。
様々なことを考えさせられる。
素晴らしい映画でした。