このレビューはネタバレを含みます
見事な超ハッピーエンド映画!
アメリカの学園モノ、かつミュージカル。
どこかに非日常や憧れを感じながらも、
どこかに学生時代を思い起こさせるような部分がある。
あっという間の98分。
まずは何よりもトロイとガブリエラの歌。
歌に使う言葉ではないかもしれないが、
まさに透明感を感じるような歌声。
どこまでも透き通っていて、自然と耳に入ってくるような素敵な歌声。
彼らの数曲を聴くためだけでもこの映画を観る価値がある。
また、ストーリーは学生らしいもどかしさを描く。友人や自らに与えられた使命と自分自身の思いがぶつかり合うというもの。
また、トロイとガブリエラの2人がいずれも特別視されてきた存在だからこそ、自分自身の思いを出せずに過ごしてきた。
彼らが互いに出会ったことで新たな世界を見つけ、そして互いのもう一つの面を見たことで、歌という世界にのめり込む。
したいことをする。
人の目を気にせずに挑戦する。
簡単なことではない、だからこそバイブルにしたい。
単純な学園モノ、恋愛モノとして捉えるにはあまりに物足りないほどにメッセージ性が詰められている。
また最後には皆が手を取り笑顔を浮かべる。まさに超ハッピーエンド映画である。