爆裂BOX

シーワールドZの爆裂BOXのレビュー・感想・評価

シーワールドZ(2021年製作の映画)
3.0
水族館の生物の検査を行っていた獣医師のカレンは、瀕死状態のタコにある薬品を注射するが、それは生物を凶暴化させるもので…というストーリー。
「ズーンビ」のグレン・ミラー監督による水族館の生物がゾンビ化して襲い掛かってくるコメディタッチのアニパニホラーです。
ストーリーは凶暴化したタコが人殺しながら次々感染を広げ、ゾンビ化して凶暴化した水族館の生物たちが女館長や飼育員、視察に来ていた議員や秘書に襲い掛かるというものです。
オオダコはじめ、ヒトデやタカアシガニ、ワニやセイウチ、イルカやサメなど多彩な魚類・哺乳類ゾンビが襲ってくるのは良かったですね。タコとワニとヒトデ以外はほとんど一回きりの登場でしたが。ジャケに大きく写ってるサメも出番は終盤ちょっとだけでしたね。CGのクオリティは流石アサイラム性だけあるチープさです。「ズーンビ」よりチープじゃないか?ラッコゾンビが会話だけで画面に出てこなかったのは残念。ゴア描写も全然ないのも残念。
閉じ込められた水族館内で話が進むので、画面がほとんど同じで変化がないですね。登場人物も少ないので冒頭の犠牲者達の後割と最後の方になるまで死者が出ません。最初の方で出てくる職員の女の子一番可愛かっただけに最初の方で死んだの残念。
登場人物の中では飼育員のダニエルと入ったばかりの新人スカイラーのやり取りがコメディタッチでちょっと笑えて楽しかったです。途中で退場したのは残念。誕生日が命日になっちゃったね。獣医師のカレンは冒頭で蛸に触手でひっぱたかれたりヒトデに飛びつかれたりサメに噛まれたりと散々な目にあいますけど、最後まで残ったのはちょっと驚いた。警備主任のクルーは封鎖解除したのはお手柄でしたけど、基本制御室に籠ってばかりでしたね。最後タコに飛び掛かったと思ったら普通に落ちて餌になるの意味不明すぎて笑いました。
議員はこの手の映画じゃわがままでトラブルメーカーになるものだけど、結構協力的で、泣き言言ってパニックになる秘書一喝したり励ましたり行動的で意外なキャラでしたね。でも最後に明らかになる真相でやっぱりクズだったことが分ったけど。
通報できたレスキューの二人はちょくちょく尺さかれる割には入口探して建物の周囲うろつくだけで役に立たなかったな。
元凶の片棒担いだ奴が最後主人公に殴られるだけで終わるのも消化不良でした。
原因になる薬品は「ズーンビ」のエデン動物園の物で、エデン動物園の惨劇と同時進行の物語だったんですね。「ズーンビ」の番外編みたいな立ち位置になるのかな。その他の猫30匹と犬の攻撃受けて警官隊が撤退した状況も気になりすぎる。
「サメと竜巻に巻き込まれたら終りだ」の台詞には笑いました。
「ズーンビ」シリーズがお好きな人なら楽しめると思います。まだまだ続くのかな?