飯

叫びとささやきの飯のレビュー・感想・評価

叫びとささやき(1972年製作の映画)
4.5
失われた時を求めて

人と人は純粋な感情で親密関係を結ぶことができない。血縁、契約、財産、性を経てから愛が生まれる、らしい。

苦痛、絶望、疎離、聖潔。
極端な感情を噴き出し、壊滅する。

宗教寓言、女性主義、疾病隠喩、精神分析。
赤色の閉密空間(子宮)で上映される四重奏。
2組の対立: 痩(母愛喪失)、豊満(聖母)/肉欲(胸露出)、禁欲(性器自傷)

顔と身体を大写しにし、静止させ、そこから女の霊魂を読み取り、審判する。

婦人之友ベルイマン。

ブロンテ姉妹の肖像が目に浮かぶ。
飯