生と死の際に、
夢と現実の間に出てくような詩的な映像だ。
静かの中、辛い叫びと囁きの声が聞こえる。
ホラーではないが、
極めて感情的に辛いと感じさせる映画だ。
「ペルソナ」の中二人の女性像より、本作は複数の女性で。極端的な過激行為の描写もあり、かなり衝撃だ。
人間の表と裏、
隠される感情と理不尽の絆、
人間関係に対す依存と執着、
性と愛、
その時代その階層の女性の生き方と崩れた心理状態を深く探った。
決して見やすいではないが、人間関係に絶望してその苦しさを繊細かつリアルで描いたことは本当すごい。