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7つの大罪 欲望に囚われてのYSKのレビュー・感想・評価

3.2
「7つの大罪」をモチーフに動物たちを描いた7枚の絵を購入したセレブ家族が、絵にかけられた呪いの力によってそれぞれの欲望と罪にとりつかれ悲惨な目にあう…というお話

おそらくテレビ映画なのでしょうか、主役となる絵は上手くもなければ魂が込められているようにも見えませんし、舞台となる主人公たちの家やキャラクターも本人たちの資質なのか監督・演出の腕のせいかはわかりませんが非常に薄っぺらいことは間違いありません
加えていえばこの絵を描いたのであろう画家の亡霊もシルクハットに燕尾服、ロンゲでチョビヒゲというサーカス団長のような安っぽさですから恐さも狂気も見えてこず、非常に損をしています
エロティックホラーというフレーズにしても色欲のヤギにとりつかれた奥さまがセックスなしでは生きられなくなるのと、街で拾われたコールガールが乳首を出すくらいですし、とにかく安っぽさだけが悪目立ちしています

ただその代わりといってはなんですがやけに悪趣味、腹が破裂したり生きたまま皮を剥いだり、テレビ映画っぽいのにテレビ映画っぽくないグロさと汚さと心強さと、ましてや絵に描かれた動物たちが覗き込みとりつく描写などは悪くありません
面白いとまではいかずとも、嫌いにはなれないちょっと好きな作品です
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