bunroku

アウシュヴィッツの生還者のbunrokuのレビュー・感想・評価

アウシュヴィッツの生還者(2021年製作の映画)
-
あまりにも出来すぎたお話に思えたんだけど「事実は小説より奇なり」とはこのことですね。多少の脚色はもちろんあるんだろうけど。これまでも強制収容所から生還するお話はいろいろあったけど、たんに良かったね、だけでは終わらないのが辛い。自分だけ生き延びてしまったことの自責や悲哀。それがずっと付いてまわるんだろうなあ。でも考えてみれば、戦争の惨禍をかろうじて免れている今の私たちでも、生き抜くってことの裏には誰かの犠牲が人知れず潜んでいるんだろうな、私の生の裏には無数の死が潜んでいるんだろうな、なんて考えていたら、ふと「君たちはどう生きるか」を思い出しました。もちろんまったく関係ないんだけどね。
bunroku

bunroku