このレビューはネタバレを含みます
タイトルとポスターのヴィジュアルから、覚悟しての鑑賞だったが甘かった。その上をいく凄まじさ。。。今も重い余韻が残ってる。。。生死を別けるのがボクシングだったということもあり尚更。。。
何の情報も入れずに観たので、「サウルの息子」の様に何人かの体験者の体験談を元にした実話ベースのフィクションかと勝手に想像していたが。。。
完全な実話、しかも一人の主人公にフォーカスした。。。
観賞後にググって、原作が本作にも登場した主人公の長男によるものと知った。。。3人の子どもの内、長男だけに主人公が真相を語っていったことが示されていたので納得。。。
ストーリーも凄かったが、演技もすさまじかった。主人公役はアウシュビッツ時代と戦後とで2人の別の役者さんと思っていたが、エンドロールを見てびっくり。。。主人公ハリー・ハフト役の名前は一人だけ。どうやったらあの別人のようなあまりにも違う体型、顔立ちを実現できるのか。。。命を削って役作りをしているとしか思えない。それだけみても本作に対する制作者の本気度が伺い知れる。。。
脇の役者さんたちも素晴らしい演技。。。顔と名前が一致するのはダニー・デヴィートだけだったけれど。。。
夫人ミリアム役の役者さんは上映が始まった「エリザベート1878」で主人公役のようなのでそちらも楽しみ。。。😊