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わたし達はおとなの40payのレビュー・感想・評価

わたし達はおとな(2022年製作の映画)
4.0
この春、めでたく大学生活をスタートさせる
皆さん!
今作は必修科目!笑

公開時から、とにかく高評価を聞いていた
「男女すれ違い物」!

いや〜!想像以上の「キツさ」でした!笑
と、同時に凄く「青春映画」感も感じる不思議な作品!
(意外と、この年代の青春映画、無いですね!)

「処女」でありながら、
人生の全盛期、「大学生」って設定が秀逸!
(こんな大学生活、一度も経験してませんが…)

社会的にも年齢的にも「おとな」と言われる
「子供たち」が
上辺だけの大人の振る舞いに酔いしれ、失敗していく様が、非常にリアルで共感と嫌悪感の狭間を右往左往させられる!汗
(優実の周りの友達もしっかり「子供」で本当にヒヤヒヤ!)

個人的に思想の幼い人の会話って
「意味」や「文脈」よりも
「フレーズ」と「テンポ」にのみ注目している気がしていて、
優美も「テンポ」だけで会話してる気がする。
一方、直哉も「意味」よりも「フレーズ」として単語を使っている感じがして
2人とも結局、本心を言えてないし、伝えられてない…
(言語化能力の乏しさも「子供」)

とは言え、今作の様な経験をしなければ、
「大人」になれない訳で…
その塩梅も上手に出来ないのが青春時代な訳で…

そんな「不完全さ」を見事に体現した主演の
お2人は天晴れの一言!
(特に藤原季節さん!損しかしてないって、この役!笑)

劇団員って大抵「クソ野郎」に描かれるけど…
やっぱりそうなのかな?笑

「ブルーバレンタイン」並のトラウマを植え付けられる凶作にして秀作!
「ほつれる」よりも好き!
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