脳卒中で記憶を失ってしまった中年男性と彼の秘密の恋人だと名乗る女性の不思議な恋愛関係を描くロマンス映画。
人生も老年に差し掛かった孤独な男女がスコットランドのどこか寂しさと温かさの両面を持つ風景に包まれながら、繋がりと赦しを求める姿を描く。

トロント国際映画祭にて。

スコットランドが舞台のベルギー映画。
監督のブーリ・ランネールはフィル役もつとめていた。

｢誰も知る必要がない｣ってなるほどね。
病による記憶喪失をめぐる中年恋愛ドラマのようで、ある一人の女性の少し哀しいドラマだったように思う。

アイルランドで世話人(介護人)の仕事についたミリーが脳卒中で倒れ記憶を失ったフィルの世話をするうちに二人にそれ以上の関係が見えてくる。

フィルの過去はどうだったのか。彼の視点で語られる。

記憶を失っている間の出来事をミリーは語るが誰にも知らせる必要はないと言うのはなぜなのか。

アイルランドの小さなコミュニティ、見知らぬ土地に来た女性、この要素が話が進むにつれ繋がる、温かい話でありながら哀しく淋しい話でもあった。

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