いや〜若いっていいね(笑)ブラジルの溌剌とした高校生たちを観て、心なしか若々しい気持ちになれた気がする。
クラスの中にいても"透明"な存在の女の子テテが主人公。てっとり早く言ってしまうと、"冴えない女の子がクラスメイトのイケてる女子からいじめられ、一悶着あるものの最後はみんな仲良くなりハッピーエンド"という話。数行でまとめられてしまう程の内容を映画にするのだからそれはそれは大変だろうな、と思う。
主人公は"透明な存在"なだけにダサく見せているけれど、元々可愛い子がダサい設定にしているのが分かってしまうような微妙な役作り。友達がいないと嘆く割に、転入してすぐに男の子に声をかけているのもすごい。酷いことをされたいじめっ子と最後は仲良くなる、という設定もありきたりだがとてももどかしい。実際そんなに簡単に許せるものだろうか。学校生活が主軸のはずなのに、肝心なその学校生活が薄っぺらい。現役の女子高生が脚本を書いたらこうはいかないんじゃないだろうか。
主人公が一目惚れするエリック役のルッカ・ピコン君が、劇中言われていたように"ジェイコブ・エロルディ＋ルディ・パンコウ"のルックスで一際光っていた。彼を見るためにだけでも再生ボタンを押してほしい。
