MashO

よだかの片想いのMashOのネタバレレビュー・内容・結末

よだかの片想い(2022年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

顔のアザのため恋も諦めて研究に打ち込むアイコ。
そのアザについての著書を読んだ映画監督の飛坂が興味を持ってアイコに接触してきます。飛坂の目的はアイコという人物に興味を持ったのか、あるいは映画化の了解をアイコから得る為か?
彼の元恋人で女優の美和が言った「彼の本当の恋人は結局映画なんだよね」で彼の真意が氷解した気がします。

彼の出現でアザについての子供の頃からのトラウマを思い出すアイコ。

一方でアイコを取り巻く研究室の面々の彼女に対する偽りのない接し方はアイコの人柄か、とても自然体で良かったです。特にミュウ先輩の明るさ(それには理由がある事があとで分かるのですが)とアイコを想う原田(アイコ先輩はアイコ先輩ですからと一途に彼女を想っています)は本作の良きスパイスでした。

飛坂との出会いと別れ、その他様々な出来事でアイコはアザを個性として受け入れるようになります。

松井玲奈はアザを受け入れる女性を好演していましたが、「幕が下りたら会いましょう」と言え、本作と言え、陰のある女性を演じさせたら今やピカイチと思います。SKE48時代からアイドルらしからぬ佇まいと思っていましたが。

なお、ラストシーンの屋上でのダンスシーンで彼女がアイドル元SKE48のセンターだったことを改めて思い出しました。
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