Hija はそっちだったのか!!
ストーリーは割とシンプルだが、イレネがハビエルの家で過ごす時の流れを表すかのように、情景をゆっくりと美しく映すショットが多く、観客の睡魔を誘っていた。
若くして子供を身ごもってしまった少女イレネは暮らしていた更生施設を脱走し、その施設の職員、ハビエルが家でかくまうことに。
2匹の犬と妻と暮らすハビエルのことを信頼していたイレネだったが、大人たちの思惑や周囲との関係性などが見え始め、徐々に不穏な展開へと進んでいく。
幼くして妊娠してしまった少女が出産が近づくにつれ "母" になっていく心境の変化と共に、少女を "母" として扱おうとはせず、大人の事情を押し付けていく様を見ていると、大概の人は主人公の彼女を擁護するのではないだろうか。
しかし、私にはハビエルは初めからイレネを利用しようとしていたのだろうか?という疑問が残った。
イレネ自身も幼いが故の浅はかな行動や言動が目立っていたこともあり、施設を脱走した理由やハビエルと何か契約をしていたのか?など、具体的なシーンは描かれなかったので少しもやった。
子供を産んだあと、母はなによりも子を守ろうとし強くなる様を最終的にあのような表現にしたのだろうけど、さすがにちょっと笑ってしまった。