ポロロッカ

君を愛したひとりの僕へのポロロッカのレビュー・感想・評価

君を愛したひとりの僕へ(2022年製作の映画)
3.9
パラレルワールドを扱っている本作品。
「君を愛したひとりの僕へ」と「僕が愛したすべての君へ」の2作は各々主人公が別の選択をした先の未来を描いている意欲作。
※本レビューは君愛、僕愛両方を総合しています。

何気ない日常の選択が無数の私の可能性の中から1パターンを決定しているのってなんだか不思議な気持ちになります。
どの選択が正解かはわかりませんが、選択の先には未来があり、私の選択も他者の選択に関わっていると思うと不思議な気持ちになります。

パラレルワールドという難しい設定がゆえに説明っぽいシーンが多いですが、SF的世界観はよく構築されており没入させてくれます。

ラストに差し掛かる頃には1人の人生を丸ごと追いかけてきたことによる感情移入の深さから、エンディングまで半ば放心状態となってしまいました。

総合して泡のように儚く美しく尊い映画でした。

私は個人的に君愛→僕愛の順番をおすすめいたします。