唐突に
語り出せば
終わりに向かう
列は途切れる
立ち止まる交差点
緩やかな熱
草臥れた足音
その手を掴んだ
きっと選んだ
あの幾つかの中から
誰にだって
信じたいものの一つや二つ
あるということが
もう証明する必要のない
そのままの声で
愛で嘘で夢で
罪で運で
僕だ
健全に
思い出せば
栞を挟む
今も生まれる
振り返るカレンダー
滑らかな円
間違えた感動
また手を伸ばした
もっと拒んだ
あの幾つかの中には
誰にだって
譲れないものの一つや二つ
あるということが
まだ心配する必要のない
これからの道も
あれもこれもそれも
誰も彼も
僕が
題名は
そうだな
木蓮と泡沫
その手を掴んだ
きっと選んだ
その幾つかの中から
誰にだって
信じたいものの一つや二つ
あるということが
もう証明する必要のない
そのままの声で
愛で嘘で夢で
罪で運で
僕だ
