ペコ

キリング・オブ・ケネス・チェンバレンのペコのレビュー・感想・評価

4.0
Filmarksさんのオンライン試写会で鑑賞。モーガン・フリーマン製作総指揮。黒人男性が白人警官に殺害された実際の事件をもとに描かれています。彼はなぜ殺されたのか…83分の上映時間の中で起きる出来事に、驚きと悲しみと怒りがこみ上げてきました。様々な勘違いや偶然が重なってしまって、このような最悪な結果になってしまったのかもしれない…運が悪かった…いやっそんな事ではない気がする。ケネスが頑なにドアを開けなかったのは自分の身を守るため。黒人というだけで射殺されてしまうかもしれない。家にいるだけで殺されてしまうかもしれない。そんな世の中でドアを開けられるわけがない。警察が違法行為をしているのに、警察に通報しても何もしてくれないなんて。もちろん警察が悪いに決まっているのだが、ケネスの行動もどうにかならなかったのか。じゃあケネスはどう行動すべきだったのだろうか。一般市民がこんな形で命を落とさなければいけないことが衝撃すぎて言葉が出ません…
エンドロールで流れる実際の音声が生々しくて怖かった。なぜ警察官は罪に問われない?アメリカの人種差別問題について改めて考えさせられる作品でした。
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