このレビューはネタバレを含みます
オンライン試写会にて。
ドキュメンタリーのように進むストーリーと実際にあった話で結末がわかっているので、冒頭から息苦しさを覚えました。
警察官の中にあんな差別的な人がいることが信じられないし、時間が取られることに文句を言いながらも安否確認を取り下げたのに帰らない意味がわからなかったです。
看護師なので何の知識もない警察官に終始イライラしたし、ロッシの意見を聞かない上司にも腹が立ちました。
目の前で家族が警察官に殺されるのを観てしまった女性のショックは測り知れないし、チェンバレンが姪や息子に来るな、帰れと言っていた意味がよくわかりました。
人種が理由で安心して暮らせない、警察官に怯えなければならないなんておかしいと思う。
前から差別的な態度のある警察官だったとあったけど、そんな人間は警察官を続けるべきではなかったと思います。
せめて司法で裁いてほしかったけど、それすらも叶わないなんてアメリカの司法も日本と同じで絶望的だなと思いました。
精神疾患によっては刃物や銃を持ち出して暴れる人もいるので制圧が必ずしも悪ではないけれど、その人の状態に見合った対応をしてもらいたい。
差別をなくすのは簡単ではないことはわかったので、それならばドローンを使ってお互い安全に状況を確認するとか、これからはAIも活用してこんな悲しいことが起きないようにしてほしいと思いました。
これは防げる事件だったし、警察官は罪を償うべきだと強く思います。