このレビューはネタバレを含みます
【記録】
他者と繋がり生きているということと、その難しさ。その環境、コミュニティを築くということの難しさ。でもそこに「難しさ」というようなものはなくて、一緒に過ごすだけということ。映画には描かれない発作や苦労は計り知れず、それを看る人たちの忍耐も計り知れないが、それでもああして一緒に暮らしているということ。
館内のインタビュー記事で、著作権が絡む音楽の決定をはじめ、意外と劇に撮影陣が絡んでいると知った。撮影隊は4名で少数というのは予想通りだったが、撮影1週間前はカメラを入れず入所者と対話するところから始めるなど、カメラを意識させない裏の取り組みが面白い。
ラストのミシェルの「君も仲間なんだ」という言葉にこの映画の趣を感じられる。彼は映画の完成前に亡くなったらしく、とても残念。