タコのウネウネからポンコツロボットがビームを出すアトミックモンスターのプロダクションロゴに見覚えがあると思ったら、なるほど「死霊館」シリーズを作っている制作会社なのか。
今年何本目か分からないNetflix産のホラー映画。割と辛辣な評価が多いけど、個人的には割と好きだった(と言いつつこのスコアではあるけど)。今年のネトフリホラーの中ではちょうど真ん中くらいかなぁ。
主演のシドニー・パークさんは「プリティ・リトル・ライアーズ」の新しい方に出てる人らしい。古い方は昔TUTAYAでレンタルして結構観ていた。学園ホラーで黒人女性が主役となると同じネトフリの「フィアー・ストリート」が記憶に新しい。実際ノリは似ている部分もある、公開の順番が逆だったら作品の評価もまた変わっていたかもしれない。
元カレのオリー役で登場する人は最近どっかで見た顔だと思って観終わるまで思い出せなくてモヤモヤしたけど、「17歳の瞳に映る世界」のやたらとダウンタウンに連れていきたがるボーイだった。何も悪いことをしていなくてもスケベなことを考えているように見える天性の変態顔の持ち主(褒めてます)
ターゲットの顔を模したマスクを被り、秘密を暴き拡散したうえで殺害するという手の込んだことをする犯人、最後は楽にしてあげちゃうのかー。
そこまでするなら殺さないで、社会的火炙りに処して生き恥を晒しているのを見て、陰からそれを「ざまぁねえぜ!」って、ほくそ笑んでる方が楽しいじゃん!…と性格が生ゴミな私はそんなことを考えてしまった。
元カレさんの怪しい感じとか最初からミスリード感あったので、中盤にかけてのヤバそうなヤツ演出が全然効いてこないから、消去法でアイツしかないなってなるのがちょっと残念。サブキャラたちも特定の数人しか目立たないので、結構早めにわかってしまう。
被害者が犯人のマスクを見て「わ、私の顔?!」ってなるけど、あのパニック状態で自分の顔だとそんなにすぐ気づくものだろうか。被害者の顔を模したマスクを被っているのが噂になってるけど、目撃者が死んでいるのに噂が広まっているのもちょっと謎だった、私が何か見落としただけかもしれないけど。
これ、むしろ誰も死なない方が怖い作品になった気がする。
しかし、これも提唱している「90分くらいで美人のお姉さんが主役なら、微妙な作品でも怒りが沸いてこない理論」に基づき、それなりに楽しかった。