せびたん

サムワン・インサイドのせびたんのレビュー・感想・評価

サムワン・インサイド(2021年製作の映画)
3.2
大好物なジャンルであるティーンエイジホラーっぽいので見てみました。ちゃんとティーンエイジホラーでした。
Netflixオリジナル作品らしいバランス感覚のある作品でした。人種や性についての視点もフラット。
ホラーにつきもののどぎつい演出があまりなくてノーカットでTV放映できそうな感じでしたけど要所できっちり怖い雰囲気出してました。不満もあったけど楽しめました。

連続殺人犯の動機があまりにも小さすぎるというかプライベートすぎるというか幼稚すぎるのが哀しさを感じさせました。こんな動機で大量殺人を企てるとは、犯人実はめちゃめちゃ孤独で追い詰められてたのかもなって考えちゃいまして。小さく自己完結しちゃったばかりに同意できない動機(←韻を踏んでる)でやらかしちゃったのかな。

人は社会から孤立してはいけないし孤立させてもいけないのだな、なんて。珍しく殊勝な感想を漏らしてみました。

また殺人犯は〈殺される者の顔に似せた自作のマスク(←自作のマスク。韻を踏んでそうで踏んでない)を被って犯行を行う〉という奇行を繰り返すのですが、これの意味がまったく分からなくて、気持ち悪いのかどうかも分かりませんでした。なので奇行と言うしかない。

私なら、殺しにきた相手が自分の顔のマスク被ってたらめっちゃイラッとしてアドレナリン出まくって普段できないレベルの反撃できそうな気がするけど。そして反撃する前に言ってやるんだ。

『お前のその被り物、おれのデスマスク?お前はとんだ歌舞伎者、でもそのマスク全然ダメだ。似てなくて下手くそなお前のデスクワーク』(←被り物と歌舞伎者)(←デスマスクとデスクワーク。微妙に韻を踏んでるけど外してもいる、という味になってないか?)

以上、初めてのライムでした(←こんなもののための場所ではないけど)。
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