ホーガン

マニアック・ドライバーのホーガンのレビュー・感想・評価

マニアック・ドライバー(2021年製作の映画)
3.3
ジャパニーズ・ジャッロと自ら言っちゃう光武蔵人監督作品。これまではアクション主体のエクスプロイテーション映画を制作し続けて来た同監督が、今回はジャッロに挑戦。

ジャッロというよりは「処女のいけにえ」などのスプラッター日活ロマンポルノにダリオ・アルジェント風演出を付け加えた感じ。ダリオ風演出とはダリオ初期の極彩色とBGMのメタル多用がそれに当たるが、特に極彩色の照明は劣化でしか無い。単に原色のライトを当てているだけの雑な演出で、いかにダリオ作品の照明が素晴らしいか再認識させられる。ジャッロのような推理要素は無く、無駄に多いエロ描写が最早ポルノの域に達している。

いったい何を見せられているのかな?とは思うけど、全く面白くないということはない。エクスプロイテーション映画としての面白さはこれまでどおりで、オープニングの乳房刺しも良かった。ラストのどんでん返し、ありえへんトラップとかも面白い。光武蔵人監督は多作では無いけど、やっぱりこれからも期待してしまう。
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