QM

分子の音色 A scientist and a musicianのQMのレビュー・感想・評価

3.0
元々オケ好きなのだが、先日まで開催されていた18th Chopin Competitionを予備予選からウォッチし続けあと1ヶ月続いたら健康を害すレベルでハマってしまい、一日中ピアノばかり聴いているロス状態からの回復の意味も含め兼ねてより気になっていたことに近いテーマ (であるように見えた) の本作を観に。最近音楽を感情的に聴きすぎていたので冷静な視点を取り戻したいという魂胆もある。

冒頭中村さんが「鼓膜を振動させることで人の感情に作用する音楽というものの面白さ」といったお話をされ、それですそれそれ、深ぼってください!と高まったのだが、基本線は中村さんと渡邊さんという同じ高校で学生時代を過ごした2人の全く異なるようで交差する半生を描いたパーソナルなお話。そして2人に影響を及ぼした高校時代の恩師たち。それはそれで素晴らしい話だと思う。自分も"勉強"というものは一生自分でやっていくものだなぁと昨今強く感じているし"好きなことをやれは間違い、好きで出来ることをコツコツやるんだ"というお話もごもっともだ。なのだがトークショー付きの上映会だったようで監督とお2人の出身校である東大駒場の元先生とのトークが続き、学校の特徴やら教育方針やらで音楽の話を期待して来た身としては本当に「???」だった。
QM

QM