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道のQMのレビュー・感想・評価

(1954年製作の映画)
3.8
youtubeに期間限定で上がっていたのを見つけて。
時代背景がわからないけどザンパノや綱渡芸人は戦後親もなく育ったのかもしれない。
人々の祝い事を目掛けて常に移動し失敗したらおしまいの文字通り綱渡りの芸人たちと、一つの場所に留まることで慣れが来て神の存在を忘れてしまわないよう2年周期で移動するシスターたち。
自分の人生に対して良く言えば哲学を持っており、別の言い方では冷めた視点をもって滑稽に振る舞う綱渡り芸人の存在がとても寂しい。ジェルソミーナへの語りも、一見温かい眼差しをもって諭しているようでその内容は真逆のことを言っていたり本心がみえない。結局ローザとは何者でなぜ亡くなったんだろう。教会のパレードのシーンで流れる音楽がとてもかっこいい。後からじわじわくる話だった。
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