KayaNanba

スヘルデの戦いのKayaNanbaのネタバレレビュー・内容・結末

スヘルデの戦い(2020年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

戦争は善悪が曖昧。主役の3人は同じ人間として平等に描かれていると思った。誰が偉いとか、誰が悪いはない。それ故に同じ人間どうしで銃口を向け合うことがより残酷に思う。「銃を下ろせ!」と叫ぶシーンでは、極限の空気感をひしひしと感じた。命は簡単に消える。
遮蔽物の少ない前線での戦いは目を見張る。さっきまで隣で歩いていた人間が短い叫び声を上げて倒れる。
人の人生は短くない。沢山の思いが交差してその人だけの人生を生きているのに、戦争は一瞬でそんな命を摘んでいく。