けんし

茶飲友達のけんしのレビュー・感想・評価

茶飲友達(2022年製作の映画)
3.3
興味深いテーマではありましたが、ラスト15分くらいまで、私はしっくりこなかった。
どうして、その仕事をするのか、そこに集まる経営者側の若者の思想も動機もわかりにくい。
もちろん、風俗嬢の方々も、結局、それで再度、輝く、とか。
なんだろう。絶対、そのチョイスでないといけないというところが私には腑に落ちなかったんですが。
さて、擬似家族、最高!血縁家族いらない!
てな感じで、薄っぺらく盛り上がるのだが、
やはり、それは薄氷で、ある事件で疑義家族コミュニティはあっけなく崩壊する。
それは、納得する。
良くも悪くも背負っている重さに対して、軽かったからね。
どが、しかし、擬似家族は結局、成立しないってことを言うことが、この作品のテーマだったのだろうか?

寂しい。

寂しい映画だ。

ラストシーン。
精一杯、おめかしして、電話をかける老人の男(老女という言葉はあるけど老男っていう言葉はないのね)の、陽だまりの寂しさたるや。
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