アラシサン弐

猫は逃げたのアラシサン弐のレビュー・感想・評価

猫は逃げた(2021年製作の映画)
4.0
夫婦の行く末を見つめたり繋ぎ止めたりする妖精のようなカンタ。
カンタの存在が男女関係のメタファーにもなってるんだね。

繋がりそうになったり離れそうになったり夫婦のターニングポイントにはカンタの存在があって、飯食ってのんびりしてるだけに見えてまるで夫婦愛の化身のよう。

そんな化身さんは盗まれたり戻ってきたりして、やはり夫婦愛の行く先を暗示しているかのように見える。
あと、不倫してまで愛を掴み取ろうとする奴が猫アレルギーなのも皮肉でめちゃくちゃ面白い。

この監督、散らかしまくった要素が一堂に会してカオスなコントみたいになるときの瞬間風速が凄まじい。
アラシサン弐

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