湊健一郎

猫は逃げたの湊健一郎のレビュー・感想・評価

猫は逃げた(2021年製作の映画)
3.6
【アガペーはエロースに】


「ダブル不倫」という辛辣なテーマをハートフルにして人間を滑稽に描いた作品。

グサグサと突いてくる会話劇が面白い今泉監督と、ピンク映画に定評のある城定監督が創りだす企画二本目。
こちらは城定監督が脚本、今泉監督の監督作。

前半はゆったりと普通の?ダブル不倫模様が描かれてるんですが、後半向かうにつれ今泉監督の真骨頂がかいまみれてきます。

脚本も今泉作品によせられたとこと。
相変わらずお決まりの長回しはおもしろい。
映画館が笑いに溢れるのはいいものです。


ただ『愛なのに』はセックス描写の要素がうまく機能してユーモアな効果に昇華できてましたがこっちは猫?セックス?と、少し強引かな、、?とも思いました。

と、いうわけで野暮かもしれませんが優劣をつけるから『愛なのに』が作品としては一つ頭抜けてました。(個人的に)

しかし、

アガペーはエロースに
アガペーはエロースに
アガペーはエロースに

は。一日中頭に残りました。笑
湊健一郎

湊健一郎