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マクベスのyusukepacinoのネタバレレビュー・内容・結末

マクベス(2021年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

新年1本目の劇場鑑賞に選んだのがこちら。

濃く、深く、重いモノクロ映像。
コーエン兄弟のジョエル・コーエンが1人で挑む有名な四大悲劇の映画化。A24が手掛けるApple TV +のオリジナルで劇場先行公開にて鑑賞。
『マクベス』の映像化というと日本では黒澤明監督の『蜘蛛巣城』が知られる。
本作は正に限られたシチュエーションのシェイクスピア劇に違いない。
音楽含め重厚感があり105分という上映時間ながら3時間程見せられたような徒労感を覚えた。『ロミオとジュリエット』などを除いてシェイクスピア劇の映像化作品全般に言えることだが古典作品のため物語や登場人物を知っているかどうかでかなり評価が分かれると思う。かく言う本作は大きな動きがないため退屈に感じる場面もちらほら散見される。そういうところも含めて『マクベス』の映像化として成功とは言えないかも知れない。しかしながらデンゼル・ワシントンの熱演が良かったのとフランシス・マクドーマンドも上手さが光っていたしこの点は満足。
復讐で対峙する各人とマクベスのラストは個人的に好きだった。
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