HAYATO

マクベスのHAYATOのレビュー・感想・評価

マクベス(2021年製作の映画)
3.8
2023年406本目
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デンゼル・ワシントン&フランシス・マクドーマンド豪華共演
コーエン兄弟のお兄ちゃん・ジョエル・コーエンが、これまで幾度となく映像化されているウィリアム・シェイクスピアの戯曲を大胆に映画化。
いつも兄弟で活動しているイメージがあったので調べてみたら、やっぱりお兄ちゃんが単独で監督を務めるのは本作が初めてらしい。
スコットランドの将軍マクベスが、魔女の予言によって野心を掻き立てられ、主君を殺して王位に就くも、暴政によって次々と罪を犯し、破滅の道を歩んでいく。
全編モノクロで撮影された映像が美しく、必要最低限のものを画面に映すことで、無機質で独特な世界観を構築している。
臆病なマクベスが、魔女の予言をきっかけに野心を露わにしていく様は、人間の精神的弱さと誘惑の怖さをよく表している。
人を殺めることに全く躊躇のない完全無敵のマッコールさんとは違い、強さと弱さが同居したようなキャラクターを演じたデンゼル・ワシントンの表現力は圧巻の素晴らしさ。
黒澤明監督による日本版『マクベス』、『蜘蛛巣城』を早く見たい。
魔女が怖すぎて夢に出てきそう。
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