こばまさ

聖闘士星矢 The Beginningのこばまさのレビュー・感想・評価

聖闘士星矢 The Beginning(2023年製作の映画)
3.0
世間から爆死と揶揄されている本作。
しかし、ワタシは生粋の聖闘士星矢世代。
流石に観ないとバチが当たりそうなので、一切の期待は捨てつつも鑑賞します。
それでは、小宇宙(コスモ)を燃やしながらいってみよう🔥


-自らの身体に【小宇宙-コスモ】という力が宿っている事に気付いていない若者・星矢(新田真剣佑)
スラム街にある地下格闘技場でその日暮らしをしながら、幼い頃に生き別れた姉を探していた星矢は、ある日闘いの途中で小宇宙を発した事により、謎の組織から狙われてしまう。
そこへ、アルマン・キド(ショーン・ビーン)という人物が現れ、星矢の使命は小宇宙を鍛え、女神アテナの生まれ変わりであるシエナ(マディソン・アイズマン)を守ることだと告げる-

“聖闘士星矢…っぽいX-MEN”


まず初めに、思ったよりは悪くない。
ただ、聖闘士星矢らしさはそれほど感じれなかった。
その理由として、SF要素があまりにも大きいので、X-MENシリーズに近い印象。
それを決定付けたのは、星矢を狙う謎の組織のボス役がファムケ・ヤンセン。
そう、彼女はあのX-MEN①〜③に出演していた、ジーン(フェニックス)だった…

この時点で半分くらいX-MENだし、シエナ役のマディソン・アイズマンは女神と呼ぶには微妙だし(普通に可愛いけど何か違う)、この2人のキャスティングはマイナスでしかなかった。

逆に良かったのは、星矢の小宇宙を引き出すための特訓を課す白銀聖闘士のマリン。
ずっとマスクを着けており、実際の撮影でもマスクを着けたままでアクションしていたらしく、その素性はスタントパフォーマーと知り納得。
マスクには小さい穴が開いているものの、ほぼ目を閉じてやっているのと同じ状態だったらしいので、その情報は先に知りたかったぐらい。

そして、本作で間違いなく1番良かったのが、アルマンの執事役のマイロック!
演じるはマーク・ダカスコス、あの『ジョン・ウィック:パラベラム』のゼロ!
その見た目のインパクト(スキンヘッドにサングラスに首にタトゥー)もだけど、戦闘能力の高さ、ドライビングテクニック、銃の腕前など、どこを切り取ってもクール!
オマケに性格まで良いので、いつのまにか星矢よりマイロックを推してた。

もちろん真剣佑はカッコ良かったし、アクションシーンはどれも素晴らしく、彼は今後世界で活躍するスターになれると思ったよ。
クライマックスでは上半身裸のシーンもあり、その鍛え抜かれた身体はもはや漫画より漫画。


全体的に、聖闘士星矢を観ると言うより、ハリウッドSFアクションを観たと思えば普通に観れる作品。
それでも、聖闘士星矢ファンからすると、やはり納得がいかないのも仕方ないデキ。

ちなみにこの映画、製作費80億円に対して興行収入は10億円弱。
要は、70億円の赤字。
元々は6部作の予定だったみたいだけど、続編はもう作れないかもね…

それでも、続編があれば必ず観るよ!
聖闘士星矢のポテンシャルは、こんなもんじゃない!
こばまさ

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