こばまさ

工作 黒金星と呼ばれた男のこばまさのレビュー・感想・評価

工作 黒金星と呼ばれた男(2018年製作の映画)
3.8
かなり前から気になっていたものの、なかなか観る気になれなかったやつ。
いつの間にかアマプラにきてたし、観るなら今しかないかな。
それでは、韓国人になりきっていってみよう🇰🇷


-1992年、軍人のパク・ソギョン(ファン・ジョンミン)は北朝鮮の核開発の実態を把握するため、コードネーム「黒金星」という工作員として北に潜入する。
3年にわたる慎重な工作活動の末、彼は北朝鮮高官(イ・ソンミン)や上層部と確固たる信頼関係を築く。
しかし1997年、大統領選挙をめぐる祖国と北側の裏取引によって、パクは激しく苦悩する事に-

“ラスト15分で、全て持っていかれた…”


こういう激動の現代史を作らせたら、韓国に勝る国はないよ。
これが実話?ウソでしょ?と思わずにいられない程スリリングで、まるでフィクションの様なノンフィクション。

スパイ映画としては非常に地味かもしれないが、これはもう心理戦がメインなので仕方ない。
それでもここまで見応えがあったのは、間違いなくキャストの技量だろう。


北朝鮮に潜入する工作員を演じた、ファン・ジョンミン。
もう、この人以外に誰がこの役を演じるの?ってぐらいハマってた!
台詞の言い回しだったり、何度もバレそうになりながら窮地を脱していく様は、こちらまで彼になりきってドキドキした。

対する、北朝鮮高官を演じたイ・ソンミン。
イソンミンマンのワタシは、大イソンミンマンになるほど彼の演技とこの人物のファンになった!
これはイ・ソンミン出演作の中でも、トップクラス!
ファン・ジョンミンとの腹の探り合い、どの表情も本当に見応えあった。

イ・ソンミンとは対照的に、感情を表に出す役どころのチュ・ジフン。
かなり久しぶりに彼を観たけど…やはりとんでもなくイケメンだな!
その身長とスタイルを分けてくれ…
いや、彼の役もすごくいいスパイスになってました。

ファン・ジョンミンの上司役にチョ・ジヌン。
若干実年齢は気になったし、そんなに目立たない役どころではあるけど、やっぱり流石でした。


という、上記4人による演技合戦。
全員が主演を張れるレベルだし、その相乗効果がとんでもない作品。
後半、金正日が出てきた時は、本人かと思うレベル。


ただの潜入ものではない、あのラストで一気に引き込まれたし、泣きそうになった。
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