こばまさ

MOTHER マザーのこばまさのレビュー・感想・評価

MOTHER マザー(2020年製作の映画)
3.6
おそらく、クリップして2〜3年放置してた本作。
前にNetflix入った時に即マイリストに入れた割には、解約するまで観なかった。
さすがにいい加減観ましょう!
それでは、精神的にやられない様に気を付けていってみよう。

-男にだらしなく自堕落な生活を送るシングルマザーの秋子(長澤まさみ)は、息子の周平に異常に執着していた。
秋子以外に頼れる存在がいない周平は、母親に翻弄されながらもその要求に応えようとしてしまい、身内からも絶縁された母子は社会から孤立していく。
そして、17歳に成長した周平(奥平大兼)は、ある時事件を引き起こしてしまう-

“こんな親でも、息子にとっては母親なのだ”


いやー、なかなかしんどい作品でした。
長澤まさみ出演作は色々と観てきましたが(フィルマでmarkしてるのだけで16作)、今までのイメージにない役でとても新鮮だった。
そして、第44回日本アカデミー賞で最優秀主演女優賞を受賞した彼女。

息子役を演じた奥平大兼くんは、本作がデビュー作。
『ヴィレッジ』『あつい胸さわぎ』と先に観てしまったけど、どの作品でもその存在感は光ってた。
ただ、演技未経験での本作は改めてすごい。

上記2人以外は、誰が出演してるのか全く知らなかったので、早々に阿部サダヲが出て来た時は笑ってしまった。
笑ったけど、阿部サダヲってやっぱり特別な俳優だと思うな。
あのシリアスなシーンで、踊る?


この作品って、どうしても長澤まさみ演じる母親に視点が集まっちゃうけど、ワタシはこの秋子にまとわりつく?周りにいる?男たちの弱さの方に目がいった。
母親がもちろん1番悪いけど、このクズだらけの男どもも同罪だよ。

ラストの、息子・奥平大兼のセリフと、場面は違うが母・長澤まさみの表情が、全てを物語る。

こんな現実、受け入れ難いけどね。
こばまさ

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