毛玉

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービーの毛玉のレビュー・感想・評価

4.2
隣の席の大人びた少年が、音楽が流れた瞬間に踊って喋って、エンドロールが終わるまで席を立たずに楽しそうにしてた。もうそれが全て。

展開を説明するシーンは少々退屈なものの、それ以外のアクションシーンは思わず笑っちゃうくらいに興奮しました。スーパーマリオブラザーズシリーズの横スクロールアクションから、64や3Dのような奥行きのあるアクション、そしてそれを彩るアイテムと音楽たち。素晴らしい!
子供も大人も、マリオの一緒の思い出がある人たちは全員が楽しめる映画でした!


アクションなど、素晴らしい点はとても多かったのですが、中でも僕が感動すら覚えたのは、音楽です。
ファミコン世代のお父さんお母さん世代もつかむような往年の洋楽の名曲が、「このシーンはコレをやってますよ〜」の説明の如きわかりやすさで登場!ある種記号的で、後半にはあまり面白味は薄まってしまうにしろ、やはり楽しかった。
そしてなにより、もともとある任天堂の素晴らしいサントラをアレンジした楽曲たちが最高。スーパーマリオブラザーズシリーズ、マリオ64、マリオカートなどなど…プレイ中に何度も聞いたあの名曲たちが素晴らしい塩梅で顔を覗かせてきて震えました!個人的には、ドンキーコング登場時に流れるあの曲に笑ってしまいました。ありがとう、フースーヤ。

冒頭にも書いた通り、ドラえもんやクレヨンしんちゃんのスクリーンでも聞こえなかった、子供達の笑いと興奮する声、そして音楽に体を動かす様子を見て、この映画があって良かったと心から思えました。そして何より、そんな子供たちと一緒の空間でこんな楽しい映画を見れた、という鑑賞体験としても、感無量です。
是非、吹き替えの映画館の子供達がいっぱいいるお昼の回に行ってみてください!
字幕も見たい!
毛玉

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