カタパルトスープレックス

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービーのカタパルトスープレックスのレビュー・感想・評価

3.3
基本的に子供向け映画なのだけれど、大人への目配せがすごい。マーケティングの勝利。

非常にテンポよく話が進んでいきます。色々とツッコミどころはあるのだけれど、そこは意識的だし逆手に取って演出にしてしまう。うまい。小難しいことはさて置き、話をすすめるのは子供向け映画にありがちなのだけれど、それを大人に(そこはそういうことにしておこうぜ)と納得させてしまう演出にする。例えば、なんでピーチ姫はすんなりマリオを受け入れたのかとか。理屈はともかくそういうもんだと。

大人接待な部分は音楽の選曲にも表れていましたね。なんとGotGシリーズとほぼ丸カブり。ビースティ・ボーイズの"No Sleep Till Brooklyn"なんか、同時期上映のGotG3とカブってるのだから、大したもの。カブってないA-Haとかもかなり意識的ですよね。まあ、もちろん大人なボクらはそこにも乗っかって行くのですが。

あと、マリオのゲームが好きな人にとって嬉しい演出もたくさんありましたよね。コンソールも初代ファミコンだけじゃなくニンテンドー64にまで目配せしているのは苦しい時期にもニンテンドーを支えてくれたファンへのリスペクトでしょう。

純粋に映画としてどうかといえば、この点数くらいかなってのが自分の感想です。