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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービーのnanaのレビュー・感想・評価

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マリオはマリオカートを昔少しやったくらいで、キャラクターの名前とか設定はほとんど知らずに鑑賞しました。
イルミネーションの作品は、SINGの1作目が好き、ミニオンは興味なし、ペットは観てみたいかもといった感じ。

親の感じを見るに、まずマリオブラザーズがわりと自分と年齢が近そうなことに驚きました(おじさんだと思ってた)。
マリオをよく知らない自分でも何となくどこかで聞いたことがある音楽の数々が、アレンジされながら劇中で使用流れるのが楽しいです。
自分でも「あっ」と思うくらいなので、昔から慣れ親しんだ、マリオと共に成長してきた人にとっては多幸感溢れる作品だと思います。

例え画面上で何が起こっても、主人公がどんな目にあっても、観客はただ椅子に座ってそれをむざむざと見ていることしかできないのだという本質をもつ映画と、自らの手で操作をし自らが主人公になるゲームはそもそも相性が良いのだろうかと考えましたが、劇中で何度失敗してもまた立ち上がり挑戦を続けるマリオの姿は、まさしくゲームプレイヤーそのものなのでしょう。

思想がないから、社会的メッセージがないからこの映画が好き、この映画はヒットしているといった言説を垂れる人が一定数いるようですが…。
まず人が一生懸命作ったものについて、自分が好きなものについて「思想がない」と言うのは失礼極まりないし、マリオはブルーカラーのイタリア系移民です。
ブルックリン在住であること、キノコ嫌いの意味。
彼の英語の訛りについて触れるシーンもにあります。
こういう"ポリコレ"論を展開する人たちは、黒人・アジア人・LGBTQ以外のマイノリティが出てくると急に分からなくなってしまうのでしょうか。

普段映画を観ない人?にとって評論家と観客の意見が分かれていることが面白くて仕方ないのかもしれませんが、Rotten Tomatoesの娯楽映画ではよく起きてる現象だと思う。

めちゃめちゃニヒリズムに陥っている謎のキャラが気になりました。
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