may

ダ・ヴィンチは誰に微笑むのmayのレビュー・感想・評価

ダ・ヴィンチは誰に微笑む(2021年製作の映画)
3.6


とても興味深いドキュメンタリーだった。
これを映画化するまでに至る、
調査力やプロセスがとても気になった。


発見からかなりの修繕=(改悪)されたことによって、世界の美術館もサザビーズもこの絵を欲さなかったのに、
"現代アート"として、
売り出すことで結局ダヴィンチ本人が描いたものか分からないその絵に500億以上の値がついた。

アートは大富豪にしか手を出せない世界だということは分かってはいるけれど、
クリスティーズの元執行役のインタビューで、ムンディを見に来た大衆を見下すような言い回しがとても不愉快だった。

アートはお金持ちの娯楽として、
格差を生み出しているのは、
アート業界に携わる人間の偏見からだと思う。

今は、アートの価値はネームバリューの側面で評価されることが多い。
これからNFTが普及していくであろう中で、ブランドだけで高く評価されてしまう"アート"に真っ当に向き合ってきた人はどんな感情を抱くのだろう。
may

may