このレビューはネタバレを含みます
途中から急展開のすごく良いロードムービーだった。
記憶のなかの人を創作の人物としたことで、人物像は変容していく。
それは亡くなった人本人ではなく、作り替えられた実在しない存在だから。
彼が夜を超えれたのはそのおかげだろうか。
けど最後創作に置き換えたあと、それまで以上に囚われているようだった。
ホラーの描写がかなり好みだったな。
画が平成の心霊写真のようなこわさで、過剰すぎる演出が少ないのが良かった。
悪いものが亡くなった人の姿を借りて人を騙してくるっていう古典的な感じだけど、絶妙な不気味さだった。
橋を渡らせようとする石揉みのおじさん、最初に死んだようなニュアンスだった人が普通に現れる描写、そのあとの急展開。
たぶんまた観る。