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ブルーズド 打ちのめされてものd3のレビュー・感想・評価

4.0
不様な負け方をしたことによって、第一線から退いた女性格闘家の再起を描く。ハル・ベリー初監督にして主演作品。
なにかを成し遂げようとするとき、その目標に直接関係していないような日常生活の出来事も影響してくる。トラウマによるストレスやコンプレックスは認識できないほどに絡み合って成功を阻害する。
あやまちのない人間なんていない。過去のあやまちは切り離すことはできず、現在につながっている。タイトルのBruisedが意味するように、我々はアザを残した身体で戦い続けるしかない。
しかしその傷こそが、他人に対する優しさや、大切なものを守る強さにつながる。あやまちによるアザがあるからこそ、生きる意味を知ることができるのだ。
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