このレビューはネタバレを含みます
本人の動画と元従業員やクライアントのインタビューを合わせたドキュメンタリー映画、なかなか面白かった。
実態が良くわからない一見クールに見えるWeWorkのや理念や企業文化に陶酔したアントレプレナーやフリーランスの若者達、元従業員が気の毒というよりあまりにも世間知らずでちょっと驚いた。人ってあっさり騙されるもんだなぁと。サマーキャンプでのカルトぶりとか、大音量でロックかけて、浴びる程酒を飲んでバカ騒ぎ。それも強制参加ってどう考えてもおかしいでしょ。WeLive（独身寮）以外の外部の友人が離れていく、投資家が来る日は和気あいあいの雰囲気を芝居で演出するという段階でヤバいと気付かなかったのか。その段階ではもう後戻りできなかったのか。
ビジネスには素人の奥さんも経営に口出した挙句、Wegrowという高額所得者しか入れない小学校を設立しようと教育業界に進出しようとしたり（現在はその小学校は閉鎖）、彼女の実態のないスピリッチュアルな思想が更に足を引っ張った感じ。後継者は妻が選ぶとか他の株主が許すわけない。
全てが胡散臭いけどカリスマ性があり人を巧みに操るアダム・ニューマンの話に皆すっかり騙されたということ。何かヤバいぞという野生の感性は研ぎ澄ましていないといけないと思わせる映画だった。
