サセナッフさんの映画レビュー・感想・評価

サセナッフ

サセナッフ

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ベルファスト(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

あと数時間で発表されるオスカーでも多数の部門でノミネートされているし、良い結果を出せるのではと思っている。

ケネスブラナーの自叙伝的な映画で1969年の北アイルランド暴動(カトリック対プロテスタント
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ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

3.7

白人至上主義者の秘密結社KKKに黒人初の新人刑事(ジョン・デビッド・ワシントン)が白人になりすまし入会資格を得るが黒人故に直接対面できないので白人刑事(アダム・ドライバー)が組織と対面する。1人を2名>>続きを読む

プリズン・エスケープ 脱出への10の鍵(2020年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

面白かった。実話だと知りびっくり。1979年当時の南アのセキュリティはあのレベルだったのかなぁと思う。今なら考えられないが。

主人公(ダニエル・ラドクリフ)は元々手作りの爆弾を作るなどDIYのスキル
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ホルストン(2019年製作の映画)

3.9

Netflixのユアン・マクレガーのドラマ版「ホルストン」を観た後こちらを鑑賞。

こちらはCNN制作アマプラ配信ドキュメンタリー映画でご本人登場。Netlfixで「ホルストン」好きだった人にお勧め。
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さよなら、僕のマンハッタン(2017年製作の映画)

3.6

原題はThe Only Living Boy in New York。サイモン&ガーファンクルの楽曲から。
邦題はちょっと悩み多き青年トーマス(カラム・タナー)のある時期を卒業を意味して「さよなら僕の
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ミュンヘン:戦火燃ゆる前に(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます


静かで力強く見応えある秀作だった。

1937年WWⅡ前の欧州はヒトラーの恐怖や暴走の前触れに気づき彼をを暗殺しようとしたドイツ人もいた。
今なら政治的なあらゆる手段を使えたかもしれないがあの時はヒ
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セメタリー・ジャンクション(2010年製作の映画)

3.8

なんて素敵なエンディング!1973年英国レディング近郊の小さな町を舞台に労働者階級出身のフレディ(クリスチャン・クック)、ブルース(トム・ヒューズ)、スノーク( ジャック・ドゥーラン)の3人男子の青>>続きを読む

ハスラーズ(2019年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

NYのストリップクラブの踊り子達のお客はウォール街の金融マン。バブル期は儲かっていたがリーマンショック後はめっきり客が減り生活もギリギリに。再度あの良い時代を取り戻そうと一攫千金狙ってお客に次々と薬を>>続きを読む

ウエスト・サイド物語(1961年製作の映画)

3.6

2/11公開スピルバーグ版との比較をしたくて予習で再見した。Jets(欧州系)とSharks(プエルトリコ系)間ストリートギャングの抗争+ロミオとジュリエット的ロマンスの融合。ダンスと歌は60年前とは>>続きを読む

ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

4.2

思ったよりずっと良かった!80年~90年代バブル時期のブランドバック世代なので感慨深い。グッチのバンブートート買ったなぁ。兄弟が日本人をカモにしていて日本語で挨拶したり日本人のお客さんを茶化した描写は>>続きを読む

ロスト・ドーター(2021年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

もっと深みが欲しかったかな。途中退屈した時間帯もあった。後半の30分は次どうなる?と思って待ってた。最後はあっさり。

子供を愛せなかった女の反省/身勝手な決断と悲しみ。未就学児を子育て中の女性なら共
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キング(2019年製作の映画)

3.9

シェイクスピアの戯曲「ヘンリー四世」2部作や「ヘンリー五世」をベースにしている。同じヘンリーを5世を演じるBBCドラマ「The hollow crown 」のトムヒのヘンリー5世と比較するとシャラメ版>>続きを読む

マッチポイント(2005年製作の映画)

4.3

ずっと昔観てとても印象に残っててまた観たいと思っていたが、この度Uネク新配信で再見できた。今作はウッディアレン作品で一番好きな映画だ。

主題は「運」。人生は本人が動かしようのない偶然の重なりなのかも
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キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

1作目、2作目も楽しめたが3作の中でこれが一番好きかな。前作とキャストや作風が変わっているのでハリーやエグジーが好きな人には不満が残るかもしれないが。1900年代初頭キングスマン設立のお話。

史実と
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美しすぎる母(2007年製作の映画)

3.5

邦題が主題と違う。原題はSavage Grace。
美しさではなく母の強欲と狂気の実話。
玉の輿で富豪に嫁ぐも夫は若い女に乗り替え、家族は崩壊、母は息子を意のままに操る。描写はさほど過激ではなく間接的
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運命の女(2002年製作の映画)

3.8

邦題はテーマからズレてる。原題は"UNFAITHFUL".
60年代のフランス映画"The Unfaithful Wife"をリメイク。昔観てエンディングに衝撃を受けずっと覚えている。

中心となる三
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パディントン 2(2017年製作の映画)

4.0

2は大体1を超えられないがこれは良かった。コメディやウィットは大げさすぎず話もシンプルなのが良い。実写とCGとの融合が自然。ウィショーの声とパディントンが何よりも優しく愛らしい。ヒューグラントの見事な>>続きを読む

コードネーム U.N.C.L.E.(2014年製作の映画)

3.6

60年代ドラマ「0011ナポレオンソロ」のリメイクだと知る。日本でも'65-70日テレで放送していたらしい。往年ファンなら既知作なんだろうなぁ。

冷戦下でCIAとKGBのコラボなので当然ながら互いを
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キングスマン(2015年製作の映画)

3.5

007とオースティンパワーズにバイオレンスを加えスタイリッシュに仕上げたスパイアクション。残酷なシーンも多いがコメディ風なので笑ってしまった。

紳士服仕立て屋が表向きな商売だが、政府に属さない私的な
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アイ・ソー・ザ・ライト(2015年製作の映画)

3.8

U-Nextでの配信終了で鑑賞。評価低いけど何故なんだろう?個人的には及第点以上に良かったぞ。伝説のカントリー音楽シンガーの伝記ベースの映画。トムヒって歌も上手いんだな。'40-'50に活躍アル中/女>>続きを読む

劇場版 嘆きの王冠~ホロウ・クラウン~/ヘンリー五世(2012年製作の映画)

5.0

リチャード2世(ベンウィショー)からヘンリー4世( ジェレミーアイアンズ )を経てヘンリー5世(トムヒドルストン) へ。難解だと諦めていたシェイクスピアへの扉を開けトムヒ沼に嵌った記念すべき作品。>>続きを読む

ふたりの女王 メアリーとエリザベス(2018年製作の映画)

4.0

この時代の歴史背景を知ると更に面白い。背景知識なしでこの作品だけ見るとピンとこないかもしれない。「あなたの身は保障する」と約束したエリザベス女王(イングランド)の約束の反故の意味もアレ?となるかも。こ>>続きを読む

パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

良く練られたサスペンスでもあり抑圧され暴力的な孤独な男の末路を辿るヒューマンドラマでもある。テンポはゆっくりで途中退屈な時間帯もあるがピークはラスト50分で一気に盛り上がる。トリックが実に巧妙に仕掛け>>続きを読む

消えない罪(2021年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

サンドラブロックが殺人罪で20年服役後仮出所する。髪ボサボサでノーメーク、シャバでは仕事や住まいもままならず人々の風当りは厳しい。

最後30分は急展開、なるほどそういうことかという捻りが効いてた。テ
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ラスト・クリスマス(2019年製作の映画)

3.0

GOTのデナーリス役のエミリアクラーク、弾ける笑顔と飾らないキャラは「世界一キライなあなた」に近い。脚本はロマコメとしては物足りなくて最後の30分でなるほどそう来たかというエンディング。自転車、上を向>>続きを読む

パディントン(2014年製作の映画)

3.8

脚本は子供向けながら大人でも退屈せず笑え楽しめる数少ない映画だと思う。色使いも巧みで熊のアニメーションと実写が違和感なく溶け込んでいる。ずっと温かい気持ちになれるのはBen WishawがPaddin>>続きを読む

ビューティフル・ボーイ(2018年製作の映画)

4.0

実話がベース。薬物乱用(ティモシーシャラメ)の息子を更生させようとする父(スティーヴカレル)と家族の話。更生施設で何度も薬断ちし成功しかかるけど最後に薬物に手をだしてしまう。親業とは?何故子供が荒廃し>>続きを読む

劇場版 嘆きの王冠~ホロウ・クラウン~/リチャード二世(2015年製作の映画)

4.3

自分のようなシェークスピア初心者にもとっつきやすく英国王室から見た中世の歴史も一度に学べる。高尚なテーマだが分かり易くテンポも良いので退屈しない。最初は戯曲風で詩を朗読するような台詞に少々戸惑うが最初>>続きを読む

ハイ・ライズ(2015年製作の映画)

3.0

数年に1回くる難解な映画。評価が低くて逆に興味湧いたしトムヒ目当てで見てみた。

70年代ロンドンのタワマンで起こる上層階(富裕層)と低層階(中流階級)の闘争。今なら珍しくないが1975年のJ・G・バ
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WeWork/470億ドル企業を崩落させた男(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

本人の動画と元従業員やクライアントのインタビューを合わせたドキュメンタリー映画、なかなか面白かった。

実態が良くわからない一見クールに見えるWeWorkのや理念や企業文化に陶酔したアントレプレナーや
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

人気絶頂のティモシー・シャラメ。主演を見るのは初めて。繊細な演技でなるほどオスカー主演男優賞ノミネートも分かる。ピアノも上手いし(おそらくスタントなし)伊語、仏語、英語のトリリンガル、凄くポテンシャル>>続きを読む

ファーザー(2020年製作の映画)

4.2

認知症の心象風景はこうなるのか。物が無くなったら盗まれた、特定の場所に物をしまい込む、現実と夢幻の世界を往復。今介護に苦労してる方は見るのが辛いだろうが当事者の心理を理解し「何故できないの」「言ったで>>続きを読む

ダメージ(1992年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

なんでこんなに評価低いのか?個人的には好きな作品だし楽しめた。今回、20年振りに鑑賞。最後の蝉時雨の中フランスの田舎の古いアパートでスティーヴン(ジェレミー・アイアンズ)が一人佇むシーンだけが20年以>>続きを読む

シンデレラ(2021年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

山手線の全車両がてがAmazonオリジナルの「シンデレラ」の広告でこれに賭けてる意気込みを感じ鑑賞。

既成概念をぶち破る斬新なストーリーのミュージカル。自由な生き方への希望、マイノリティの権利等新し
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007 スペクター(2015年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

007復習シリーズの6作目は「SPECTRE」。これも初見は映画館でその後DVDでも見たがそれ以来の再見。こちらもスカイフォール同様に全ての風景シーンが美しくスタイリッシュだ。やはりサム・メンデスはこ>>続きを読む

007 スカイフォール(2012年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

No time to dieの公開に合わせて007復習中。その5作目にスカイフォールを鑑賞。
Daniel Craigの3作目、冒頭のイスタンブールのバイクや列車のチェイスは期待を裏切らない迫力。上海
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