あつぼう

モスル~ある SWAT 部隊の戦い~のあつぼうのレビュー・感想・評価

3.4
イラク第2の都市モスルで繰り広げられるISISとの闘い。21歳の新人警察官カーワは、ISISに襲われたところを、SWAT部隊に救われる。ISISに身内を殺されたものだけが入隊出来るその部隊に入隊できる特殊部隊で独自の戦闘を行っていた。
彼らには目的があるのですが、その目的が最後に明かされた時には一番大切な物が何かに気づかされました。
仲間が次々と倒れて行く展開の速さに驚いたけど、これって実話をベースにしてるんですね。ド派手な戦闘というよりも、いつ自分に死が訪れるかわからない緊迫感が伝わってくるのは実話ならではかも。そして戦場の妙な静けさや抑えられた色彩がリアルでした。
新人警察官カーワを演じたアダム・ベッサの表現力が素晴らしかった。見るからに自信なさげにしていた彼が、仲間の死や戦闘を重ねる事によって成長していく過程を楽しむのもこの映画の見所です。なんといっても最初と最後では目つきが全く違うので、別人のようにも見えました。戦争は人を変えてしまうというけど・・・。
こういう映画を観るたびに世の中から戦争なんてなくなればいいのにって思ってしまいます。
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