@TOHOシネマズ日本橋
待ちに待ったPTAの新作、待った甲斐があった。本当に素晴らしかった。
「ブギーナイツ」、「パンチドランクラブ」の系譜にあるけれど、比肩するくらい傑作だと思う。
映画初出演の主役2人の佇まいを観てるだけで泣けて仕方なかった。歳の離れた男女はあるけれど、この絶妙な年齢差と男女の立ち位置は悶絶もの。アラサーに差し掛かり、どん詰まり感のある
アラナに対して、ある種の無敵感さえ漂わせる自信満載のゲイリー。
トラックの修羅場（ここのアラナの顔が最高）を超えて、朝を迎えたシーン、男子たちが馬鹿な遊びをしてるのを、すごい顔で見つめるアラナのシーンが大好き。
付かず離れずの2人、運命とか言いつつ、お互い全然一途じゃないところがまた良い。走るシーンがどれも最高。特に、「ザ・マスター」のセルフオマージュとも言えるバイクで疾走するショーンペンと逆方向へ走って行くゲイリーのシーンはベスト。
音楽の選曲もピカイチ。今年一番は決まりかな。やっぱりPTAは特別な監督だと思う。
