にしくん

リコリス・ピザのにしくんのレビュー・感想・評価

リコリス・ピザ(2021年製作の映画)
4.0
70年代アメリカの青春の1ページを描いた青春映画。年上女性への憧れ、自分と言う存在をアピールしたいと思う気持ち、恋の駆け引き、多くの人にとって自分自身と重なる場面も多く愛おしい気持ちになる。
PTA映画の中では、これまでの作品に比べるとかなり観やすい内容の作品ではないだろうか。
主演のアラナ・ハイムは、特別美人と言うことではないが、すごく魅力的で、観ていると「ああ、自分が好きになった年上の女性もこんな感じの人だったなぁ」と、懐かしい気持ちになった。
そしてクーパー・ホフマンである。アンダーソンの盟友、フィリップ・シーモア・ホフマンの忘れ形見である彼は、演技を観てると随所に父親を想わせる表情を見せており、それが嬉しくもあり、切なくもある。
若い二人の役者が間違いなく輝いていた、傑作だった。
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