このレビューはネタバレを含みます
映画館で嗚咽するレベルでこんなに泣いたのは初めてかもしれない。
ドキュメンタリーのようなカメラワークでリアルが引き立たされ、妄想のミュージカルとのギャップがすごく感じられる。(映像酔いには要注意)
ミュージカルの最中は幸せに感じるけど、ミュージカルが終わった後の最悪な現実に引き戻される瞬間が毎回辛い。
最後の処刑シーン、ビョークが歌う途中で執行されて首吊り台の音が鳴り響いたあと無音になるギャップもしんどい。
全く救いがない中、ビョークの最期に自分の命より大切にした息子の手術の成功を知れて少しでも安らかな気持ちになれたなら、本当にそこだけはあたたかい気持ちになれた。
ビョークの歌唱力、盲目の演技力、圧巻でした。