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もうひとりのトムの老のレビュー・感想・評価

もうひとりのトム(2021年製作の映画)
3.8
ポスターからは想像できない、こだわりの強い撮影(ある一部にだけ焦点を合わせることで他者は介入できない空間、彼らの閉じた世界を表していたり、、、捉える対象の選択がいちいち上手い。定点の長回しの多さはちょっと気になったけど)によって、波のほぼないストーリーでもずっと浸っていられる。(冒頭の鏡越しに視線を交わすのも良かった)
この2人のある時期を切り取っただけで、決してドラマティックに描こうとしない姿勢はなかなか稀有。

メキシコ的要素は少なく、良くも悪くも街ぐるみで社会的ハンデを持つ家庭に対する積極的なサポートがあるアメリカの映画と言うのが相応しい。

改めて、映画の中だとしても子供と触れることはすごくパワーをもらえる。。。
(今自分に足りてなかったのはこれだったのか...と感じる時もある)

ラストは心地良過ぎた。(プールが出てきた時点でその作品を10倍好きになる自分としては)

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