ATSUSHI

ブリトニー対スピアーズ -後見人裁判の行方-のATSUSHIのレビュー・感想・評価

-
Was she ever lucky?


めでたく、彼女は忌まわしき後見人制度から解放された。
父親による過剰なライブスケジュールの組立て、半分以上の貯蓄の剥奪、子供たちと面会の制限、更には医療関係情報の書き換えと続いて人生を踏み躙られていたのだ。ただでさえ、悪質なメディアやパパラッチに晒されて食い物にされては見知らぬ者からの悪意ある攻撃に耐えてきたのに加えて、家庭内のモラハラが渦巻いていたという最悪そのもの。


Britneyの長いキャリアのなか、まるで彼女自身を投影したような曲もちらほら顔を出す時があったが、その中でも『LUCKY』という曲は真っ先に思い浮かぶ。まだまだ駆け出しの頃とはいえ、あの歌詞の意味とあのPVの涙は益々真実味を帯びてくる。

某インタビューで涙ながらに発した
『たとえば投獄されたとしても逃げれるタイミングもチャンスもいくらでもある。私のはそうじゃない』
あれはもう思い出すだけで掻きむしられる想い…

元々#FREEBRITNEYのムーブメントは2008年から始まったもの。当初から抗議を掲げたBritney Armyの方々がいたという事実があるかぎり、彼らにも感謝と敬意を服すべきだ。